拝復
曇り一つない空の暑さに春を通り越した夏を感じる日でございましたがいかがお過ごしでしょうか。
お返事の筆を取ることが遅くなってしまいましたこと、どうかお許しください。その分、今宵は比喩などなしに直で貴方に想いを綴りましょう。
貴方は励ますのが苦手とおっしゃいましたが、私はそうは思わないのです。人に力を与えるのは何も言葉のみではないのですよ。
貴方は私を元気づけようとしてくれた。これほど嬉しいことがごさいましょうか。言葉にできない力を貴方からいただきました。これを愛と言わずになんと言えましょう。貴方にお会いしたくて、たあいのない話をしたくて、仕方が無いのです。
貴方は闇の中の種火のような優しさをお持ちであります故に時折苦しまれることがございます。一つ離れた際の想い人様のことでありましょう。私は御仁の重箱をつつく気もありませぬ。
私にはただ一輪、何より美しい特別な花がございます故もし並ならぬ雨粒や俄かなる嵐が来たるのなら、花を袖につつみ、共に春を待ちましょう。
気候の変化が激しい故、どうぞご自愛くださいませ。
またのお便りを楽しみにお待ちしております。
敬具
3/23/2026, 2:29:51 PM