君は今
私は結局最後まであなたの名前を呼ぶ事はなかったですね、会長。
私があなたの名前を呼ばなかった事に、あなたは気づいていたんでしょうか?いつ気づいたんですか?聡明なあなたの事ですから私よりも早く気づいた事だけは確かでしょう。
なんせボクは、私がボクになってから随分経つというのに、ついさっき初めて空から君を連想して懐かしいなどと想いながらその名を口にし意味もなく空に呼びかけては、たった今初めて一度も君に名前で呼びかけたことがない事に、呼ばないようにしていたことに気づくような薄情な大馬鹿者だからね。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
ある船の上
「くちょん、すごい風だねー、これじゃ気持ちのいい風とは口が裂けても言えないよ」
「夕焼け?うっ、寝過ぎた?いや、セーフ。誰も部屋に怒鳴り込んでないからね、これは間違いなくセーフ」
「しかしこうしてみるとあたり一面の海と空、絶景だね、夕焼け、赤い物寂しげな空、ボクが好きな何処までも広くて蒼い青空とは違うけど、これもまた一興、この空もあの爽快な空の延長線だと考えると本当に世界っていだい..だよ.ね」
延長線?......あ、、かい..ちょう、......っ!
・・・
会長、あなたは今もはじめて見た時のように何処までも広く澄んだ青空みたいな、私が魅力されたあなたのままですか?
そうあり続けてくれていますか?.....
この期に及んで想いを馳せるのはまだそんな私利私欲なことばかりか、本当に...ボクって、はぁ
それでも、こんなボクでも、心の何処かで偉大じゃなくても、綺麗じゃなくたっていいからこの大空の何処かで君が君のまま笑っている姿を心から祝福してるよ、......そう願っていると信じているから。
さて◾️◾️◾️、君は今どこで何をしてるかな?
2/26/2026, 11:04:28 AM