吾輩には名前が無いのである。

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大地に寝転び、そっと目を閉じる。

死んだら、星なんかじゃなくて空を流れる雲になりたいと言っていた彼を思い出した。

この景色を彼と一緒に見れたら
どんなに幸せだろうか。



「何考えてるの?」



「…昔仲の良かった人を思い出していただけ。」



「そっか。」



隣であなたは大きなあくびをする。

私は、気付かないふりをしてくれるこの人のことが、
好きだ。

5/5/2022, 7:16:29 AM