ガララ
まだ起きてない空気感が、僕をひんやりと迎える。
机の中に教科書とノートなんかをきっちり入れて、
背を、やっと、背もたれに預ける。
一人なのは変わらない。
窓縁に朝日が差し込み、起き出す、そしてだんだんと血が回りだすかのようにあたたかさが漂い始める。
一人なのは変わらない。
ただ本を静かに読むわけでもなく、そこに居る。
誰もいなければ、僕が居るという事実もないようなものだ。
ただそうである、そんな景色のように。そしたら楽に息を吸えるのかな。
ただそこにそうであるという何でもない事実が僕をそうさせてくれる。
そうして僕は眠りにつく。
あめのみ
9/30/2023, 2:55:08 AM