気になる彼の先輩が、この場所に彼が困っていると教えてくれた。
「彼を助けてあげてくれる?」
そう笑顔で修理代を先に払ってくれる。
ちょうど手が空いているのは私だけで、私が彼をどう思っているか、知らない……よね?
「早く行ってあげて」
彼の先輩は私の心を見通すように柔らかく微笑んでくれた。
気づかれているのかもしれない。
だとしたら、私はこの人に背中を押されている、そう思った。
私は深呼吸をして心を決めて彼の先輩を見つめた。
「はい、行ってきます!」
私は急いで出かける支度をして職場を出て、バイクにまたがった。
待っててください、今行きます!
おわり
六三八、待ってて
2/13/2026, 1:42:17 PM