妄想

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『静かなる森へ』

私は今、2人のお友達とピクニックに来ています。

私はすっごく嬉しいのに、2人はどこか
焦ったような不安そうな表情をしてる。

うーん確かに、いったいどこに向かってるんだろ。
もしかして、
道に迷っちゃったのかな?

冷房が忙しそうに風を吹いてる。
私の体はじわじわ冷えていた。

ちょっと冷房強くない?寒いなぁ…

………。

あれ、聞こえなかったかな。
私は後部座席に1人で座ってるから、声が届かなかったのかも。

いつもみたいに3人で楽しくおしゃべりしたいけどなぁ。

よっぽど焦っているんだろう。
運転の邪魔にならないように、私は黙っていることにした。


***

私は眠っていたらしい。
知らぬ間に車は止められていた。

もしかして着いたのかな?

あれ、私車から降りてる!?
もしかして、眠ってたから運んでくれたのかな。

ここ、静かで木がいっぱいで、
ピクニックってカンジじゃないけど
綺麗な場所だね。

「もういいんじゃない?」

「うん…大丈夫、かな…深めに掘ったしね。」

準備が終わったのか2人は私のいる方向へ歩いて来た。
その表情はとても疲れていた。

体力的にも、精神的にも、といった感じで


私のこと、起こしてくれたら良かったのに———。




数日後

私は深い、静かな森の奥

冷たい土の中から 死体 として見つかったらしい。



5/11/2025, 10:49:45 AM