▶102.「星に願って」
101.「君の背中」
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1.「永遠に」近い時を生きる人形✕✕✕
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〜人形たちの知らない物語〜
「このメカのデザインどうする?」
「何か俺達らしいやつがいいよなぁ」
ワルツ発動以前ではあるが、詳しい日付は不明。
対フランタ技術局の面々が、ただし一人を除いて、
夜な夜な密やかに賑やかしく作業を行っている。
「F16…あ、16を星で表すのはどうだ?」
「16個も入れたらうるさくないか?」
「じゃあ10が大きい星で、小さいのを6個入れたら?」
「いいな、それ」
「はい決定〜。ベースは?____の瞳の色とか?」
「いいんじゃないか?紺の染料あるぞ。」
国の思惑も役職も関係なく、
自分たちの技術が友のために実を結ぶようにと議論をかわす。
「うまいうまい、上手じゃん」
「へへっ。大きい星1つ、小さい星6つで、七つ星だな」
「じゃあ名前は呼びやすいように、ナナホシだな」
「まんまじゃん!」
「まあまあ、あいつ小難しい顔ばっかりしてるからさ、このくらい簡単な方がいいただろ?な?」
「それもそうだな。プログラムに入れておくぞ」
「なぁなぁ、もう作業も終盤だけどさ。プロジェクト名を思いついた」
「もう今更だけど、一応聞いとこうか」
「その名も『星に願って』!どうだ!」
「あんたロマンチストだったんだなぁ。いいな、それ。ナナホシが、我らが期待の星____の友になることを願って!」
「ナナホシに願って!」
こうして夜は更けていく。
2/11/2025, 9:31:00 AM