人はソレを、炎に例えたり水に例えたり
電流や、土や、植物、果ては空気に至るまで…
数え切れない何かしらの比喩を用いて
長年にわたり輪郭を欲し続けている。
そして、限りなく質の良いソレは
幼稚な男が知ったなら、精神の成長を促し
大人びた女が知ったなら、幼さを思い出させ
時を経た実りは、手放し難い宝へと熟れ
これらを体感した人生の先駆者らは
まだソレを知る前の若者達へ
希望や戒めを少しでも遺そうと
新たな喩えを探すのだろう。
愛(ソレ)の別称は、現在も増えるばかりだ。
ー 形の無いもの ー
9/25/2024, 4:26:25 PM