月の光さえ呑み込んでしまうほどの深い闇。沈めば沈むほど外界の光が届かなくなっていく。深く 深く だが何故だろう、地上にいる時よりも身体が軽い。辺り一帯の静寂、光も音も届かない。まるで宇宙空間の闇のように。静かに 静かに呼吸は気にするな、それでいい。何も考えるな。苦しみも、切なさも、悲しみも。ただ目を閉じて、身を委ねよ。毒された意識が夜の海に沈んでゆく。
8/15/2023, 5:15:18 PM