「サラサラ〜という音が聞こえてきそうな砂時計。」
今も聞こえてくる、最近よく聞くようになった
落ちる途中でいつも起きちゃうけど
「砂時計には小さいものから、大きなものまであるって聞いたことがあるな!」
目の前にあるのは自由の女神位大きいもの
「砂の色はバリエーション豊富!単色から、カラフルまで!」
目の前にあるのは海を感じさせるブルーとオレンジ
「目の前の砂時計は、何の為にあるの?」
重力がある事を示すためかな
「お好み焼きを作るため?」
時間を測るためとか
「テストの制限時間を示すため?」
ある意味あってるかもしれないね
「砂が全て下に行ったら、どうなるの?」
しんじゃうとか
「砂が落ちる音は私の死を刻む音って事かな」
そうかもしれない。だってもう立ってる事すら辛い
「早く落ちてる、という事は近いのかな」
もう、なにも、考えられないや
おねがいだから、ひっくりかえってその音をきかせて
すなどけいの音を
おちきるまえに、だれかひっくりかえ、して
あとすこしで、おわっちゃう
「2025年10月6日午前3時25分45秒、○○さん。ご臨終です。」
最後の一粒が落ちて、砂時計は何も音を発さなくなった
彼女は夢を見ていた、砂時計が落ちる夢を
彼女の寿命を示すための砂時計は、もう動かない
何も言わず呆然と立ち尽くしたまま
底に艶やかな青と橙の塊を残して
10/17/2025, 1:15:11 PM