そろそろ雪も解け、笠も必要なくなってきた頃合か?とお地蔵様が並ぶ所へ向かってみる。
お地蔵様達は静かにそこに居て笠はくたびれている。
「お地蔵様、お地蔵様、冬の場をよう耐え忍んで」
そう言いながら笠を外し、タワシで綺麗になるように擦り、新しい前掛けを着ける。
「こんな笠の礼に沢山の食糧を頂いて、助かりました」
と手を合わせる。
『また冬の場を凌ぐ笠を頼むぞ』
という声が春風とともに聞こえた気がした。
(春風とともに)
笠地蔵のオマージュ、その後のお礼参りのようす。
3/30/2025, 1:18:52 PM