『もしタイムマシーンが実在したら…』
なんて僕は考える。ずっと隣にいるって約束してくれた人はもう隣にいない…
もしタイムマシーンが実在したならば、僕は必ず彼女を助けに行くだろう、過去に戻って。
彼女は僕が最初で最後に愛した人になるだろう、、、
もう彼女以外に好きになる人はいないだろう
あれは去年の夏終わり、2年付き合っていた彼女に振られた
唐突のこと過ぎて僕は頭が真っ白になった、、
『本当にごめんなさい、でも別れてほしいの』
と、そう言われた。
お互いを理解していたはずなのに、
『ずっと一緒にいようね』って約束したのに、、、
ここで理由を聞けば良かった、ショックを受けすぎた僕は頭が回らないまま彼女と別れてしまった。
夏の終わりなのに蝉の声がうるさいほどに鳴いていた。
ならなぜ僕が彼女を助けたいと思うのか…
これは…あとから聞いた話が原因だ。
彼女が僕と分かれたのは
彼女が“不治の病”にかかってしまったからだった。
僕に心配かけないようにと病を隠しつつ別れたのだ。
彼女の母親から聞かされた…
『本当は秘密だったのだけれど』と言われながら、、、
ショックであのまま別れなければ、ちゃんと理由を聞いていれば、二人で約束したことを信じていれば、、、
何度そう後悔して泣いただろう…
僕はあれから1日も彼女を忘れたことがない、
彼女以外を好きになることもこの先ずっとないだろう…
だから、
もしタイムマシーンが実在したならば、僕はまっさきに彼女を助けに行きたいと、存在しないものに縋ってしまうのだ、、、、
お題 タイムマシーン
1/22/2024, 3:41:21 PM