灰田

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「透明」

透明。

パッと思い浮かぶのは、空氣と水。

地球上の生きものは、この透明なものが無いと生きられない。

血も肉も髪も、不透明で、形があるけど…

そうじゃないものに生かされている。

グッと手を握って、まばたきして、体を意識する。
透明なものに満たされて、動く「これ」に、
もうひとつ透明な「魂」が宿って、

透明が宿った、不透明な私たちが、
透明と不透明を繰り返しながら、


そのふたつは離れることが無い。




5/21/2024, 10:51:17 AM