固く繋いだ手のひらの熱を覚えてる
離し難いと思っていたその温もりを
自ら手放したのはもうずっと遠い昔の話___
時々世界でたどひとり取り残されたような孤独に苛まれることがある。
でもきっと、あなたと私はどこかで必ず繋がっているのだと、そう信じて。
番の鳥が羽ばたいた。真白い羽を一枚残して紺青の空を舞う。
離ればなれにならないように互いに身を寄せ合い、真っ直ぐ北を目指す。
嗚呼、あの鳥たちのように飛んでゆけたなら
もしも叶うのならば、今生の空の下であなたに逢いたい。
《はなればなれ》
11/17/2023, 12:43:49 AM