現実逃避
小説のシリーズの続き。過去作手直し中なのでタグは控えます。お題の箇所が分かった方は凄い^^;
「さっきそれ作ってたの?」
「…なんだよ」
窓枠に吊るしたてるてる坊主を見て枯葉が意外そうな顔をするので少し気恥ずかしくなり視線をそらす。
「一体だけ?」
「ん?」
「もう一体作ってよ、次は怒った顔のやつ」
(てるてる坊主って作るほど効果が増すのか…)
スマートフォンを一旦テーブルに置き、広げたままの材料でもう一体を作っていく。
手のひらで丸めた数枚のティッシュをもう一枚で包んで頭を作り、固定する前に姉からもらっておいた編み物用の毛糸を輪ゴムの間に通して吊るす部分を作ったあとにペンで顔を描いていく。出来たてるてる坊主を最初のやつの隣に吊るし、顔が外へ向くようにした。
(こんなもんか)
再び手にしたスマホのレンズを窓の外へ向け、これでいいのかと様子をうかがった。
「かわいい」
画面の中の満足そうな顔を見て、昨日からの罪悪感が少し和らぐ。
「ねえクロちゃん」
「尾黒(おぐろ)」だが苗字を切り取られて呼ばれるのは新鮮で未だに慣れない。
「病室移ってもちゃんと会いに来てね」
作ったてるてる坊主も明日には外さなければならず、見慣れた窓からの景色に名残惜しさを感じて今が続けばいいのにと思ってしまった。
「…りょうかい」
夜の薬の服用後、軽く寝たはずの瞼が再び重くなってくる。向けたスマホはそのままに設定をカメラモードに切り替えて、俺はこの瞬間を忘れないように、残りもしない枯葉の写真をメモリに収めた。
( ^ω^)( `ω´)
(後書き。)
びーえるじゃないですよーぶろまんすですよー
やっと個室ダンジョンクリア^^
主人公の名前が尾黒雪虎(おぐろゆきとら)という大層な名前に決まった。
2/27/2026, 3:24:22 PM