閉ざされた日記がある。
中学の頃の記憶がすっかり見当たらないのだ。
ページを破ったわけではないし、燃やした訳でもない。せいぜい水分でふやけた紙が乾いた程度だろうから開こうと思えばきっと開くのだろうけれど、ちょっとでも触ろうとするとどこからともなく白いペンキがなだれてきて見失い、見つけた頃にはまたカピカピになっている。
なんだかやんちゃをしていたような気もするし、大人しかったような気もするし。ただ思い出そうと思うとセーブが掛かるように僕はできているらしいので、まあいいか、となる。
思い出そうとしていない時にふと、ポロリと口をついてでる昔話には驚くことがあるけど。
思い出せないのなら大したことでは無いだろう。
思い出さない方がいいことだってあるし。
多分。
思い出せない。
思い出したくもないのかも知れない。
深層心理とは己の知らない所を担っているけれど、ぼくだろうから、放っておいてやろう。仕方の無いやつだ。
ぼくは。
明日も過去を忘れて生きていくんだろう。
日記を閉ざしたまま。
1/18/2026, 2:31:33 PM