語り部シルヴァ

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きらめき

小さい頃、仕事で忙しかった親が
遊園地に連れていってくれた。
夕方眠くなってウトウトとしてきた頃に
お母さんが見て見てと指を指した。

その先には暗くなっていく世界とは別で優しい明かりを
いっぱいつけたパレードカーが列を作ってゆっくり進む。

その上でキャラクターが踊ったり、ピカピカと何色もの色が
交互に光ったりする光景は眠気を飛ばし今からもう一度
遊園地で遊びたいと思わせてくれた。

大人になった今でもあの日と似た夕焼けを見ると思い出す。
闇の中に優しく輝いていたあのパレードを、
親が忙しい中くれた思い出を...

あのきらめきは、一生忘れないだろう。

語り部シルヴァ

9/4/2024, 2:53:27 PM