はじめ

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【友だちの思い出】

「やっぱりソーダ味」
そう言いながら、コンビニで買った棒付きアイスにそいつはかぶりつく。夕方になる時間、まだ日差しは強く首もとが熱い。
「梨味もいいと思うけど」
同じアイスの別の味を開きながら言うと、そいつは口の中のアイスを飲み込んで、
「ソーダ味が至高っしょ」
「梨も旨いよ」
「一口くれ」
「やだ」
「けちー」
そんな、帰り道。
まだまだ暑い、夏の日。


「確かにソーダ味、悪くはないな」
一人で食べる、アイス。
あの時と同じ時期なのに、随分と寒く感じた。

7/7/2024, 3:56:40 AM