題《さよならを言う前に》成人式を迎えた。卒業前と変わらないやつ、薄っすら面影が残っているかといった具合の垢抜けたやつ。既に家庭を築き母親、父親になったやつも。みんな着物やスーツに身を包み昔話に花を咲かせている。なんとなく周りを見渡しても、俺の目的の人物は見当たらない。友人たちはみんな前へ、未来へと進んでいるのに俺は未だ過去に囚われてる。ある人物に言いたいことがある。伝えないといけないことが。「ありがとう」、もう大丈夫「さよなら」と。
8/21/2024, 7:23:55 AM