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 私達民は、いきなり国王に全員呼び出された。誰も彼もが不思議に思っていたそのとき―――それは、突如として脳に流された。流れた理由は、国王が能力を、メモリーを使ったから。

「……ッ」

 見たものに、言葉に詰まる。こんなにも、私達は愚かだったのか。苦しい、吐きそうだ。これが私達の末路だなんて―――信じたくない。

「これが儂らの今の未来。災いにて、なにもかも……心までも滅ぶ、未来じゃ」

末路を見せてきた国王様は言う。見せられたのは、今騒がれているとある災いのあとの人々。この国の民が、取る行動。生きるために盗み、生きるために殺し、生きるためにどんな嘘をもつく。プライドも何もない。この国は確かに、世界で一番経済力のある―――素晴らしい、国なのに。
 言葉にできない状態とはこういうことだったのか。

*****

「私―――ホント愚かね」

今更、あの頃を思い出しても仕方ない。もうやってしまったのだ。盗みも殺しも嘘も。生きるためならば、やってしまった。一番栄光のある国は、一番栄光と真反対の国民を生み出してしまった。もう誰も、恋も幸せも考えている暇なんてない。

「―――言葉に、できないわ」

 だけどたしかに今、私達人間は愚かだった。

4/11/2026, 12:50:52 PM