僕と一緒に
弟は家での一人称は「僕」だ。
どこでもそうなんだろうと思っていた。
大人になって友達と電話をしている弟の一人称が「俺」だったことにひどく驚いた。
絶句というレベルにちがいなかった。
「外では俺なの?」と聞くと
「そうだよ。」と気まずそうにするわけでもなく普通に答えた。
「キャラちがうやん」と思わず言ってしまった。
それから一人称を気にするようになった。
私自身も振り返れば、家では「うち」、外では「私」と呼び分けている。
そう考えると不思議はないのかもしれない。
一人称をどう使い分けているか考えてみると、私の場合は親密さの感じ方だと思う。
職場の親しい先輩に「私も」というべきところをつい興奮して「うちも!」なんて言ってしまうと気まずくて頬を染めてしまう。
敬語を使うべきところを間違えたときと似ている。
男性の場合に「僕」「俺」に加えて「自分」がある。
元カレの一人称が初期のころ「自分」だったときに、よそよそしさを感じたものだ。
なんだか、殻でおおって本音を隠して接されているように感じた
僕と俺の間くらいにあたる一人称だから使い安かったんだと思う。
英語だと「I」で済んでしまうのだから楽で羨ましい。
9/24/2025, 9:12:37 AM