14.さよならは言わないで
僕は君が好きだった。
高校生の時、君と僕はずっと一緒だった。
何をしようとも必ず隣には君がいた。
僕達は2人だけの約束をしていた。
『何があってもさよならは言わない。』
いつか僕たちが離れ離れになるかもしれない。
そうだとしても絶対「さよなら」じゃなくて
「またね。」って言おうって。そう約束したけど…
君は僕の前から消えた。
君は亡くなったんだって後から知った。
葬式の時、みんな泣いていたが僕は泣かなかった。
実感がなかった。
君の顔はすごく穏やかに笑っていた。
でも触ると冷たい。
君が亡くなってしまったことを実感する。
涙がでてきた。
「またね。何があってもさよならは言わないよ」
2人だけの約束をまた君と約束をした。
12/3/2023, 12:22:51 PM