「些細なことでも」むかしむかし、とても美しい少女がいました少女は針を手に持ち、色とりどりの糸で愛をひと針ひと針大切に刺繍しました愛を刺繍し終えても少女は本当の愛を知ることはできませんでした少女の頬に一粒の涙が光りましたそしてこの些細な少女の涙が世界中を洪水でのみ込みました全てをのみ込んだあとに、たったひとつ残った物がありましたそれはとても儚くて美しい一粒の真珠でした
9/3/2023, 1:33:19 PM