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#二次創作 #夏五

ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ

スマホのアラームが鳴り、目を閉じたまま音のする方に手を伸ばした。
音はこっちからしているはずなのになかなか見つからない。

まだぼーっとする頭を掻き毟りながらチッと小さな舌打ちをすると、仕方なく僕はうっすらと目を開けた。

まだ目が慣れていないからなのか目の前がぼやっと霞む。
昨日は遅かったのだ。とてつもなく眠い。

ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ

あぁ!うるせぇなぁ!

まだまだ微睡んでいたいのにそれを邪魔され、強烈な眠気も相まってイライラがピークに達する。

あ…スマホあった…

やっと見つけたそれを、目を閉じたままギュッと掴み、慣れた手つきでアラームを止めた。

『今何時だよ…あ?4時?何でこんな時間にアラームなんて鳴るんだよ…』

なぜそんな時間にアラームが鳴ったのかはわからないが、もう何でもいい。眠いのだ。
明日の用事はそんなに早くない。もう一眠りしようと意識を飛ばしかけたその時。

『やぁ』

そう言ってにこやかに笑う顔が目の前にあった。

『うっわっ!!!???』

なんだ?!なんなんだ?!なんで僕の部屋に人がいんの?!

体が無意識にビクッと勢いよく跳ね上がり、全身が心臓になってしまったように動悸が激しい。

『だ…誰だ?!お前…』
『やだな、私のこと忘れちゃったのかい?』

そいつは眉を少し下げながらはにかむように、ははっと笑うと
そっと僕から顔を離した。

『すぐ…る?…』

そこにいたのは、僕が確実に殺したはずの親友。

傑だった。

12/4/2023, 12:59:24 PM