晴れやかな空に、色鮮やかな花。遠くからきこえる子どもの笑い声。木々からこぼれ落ちる陽の光に私は目を奪われる。鳥が鳴き、車が走り去っていく。そのひとつひとつに、物語があり、日常はある。きっと私の知らない日常はそこかしこに転がっているのだろう。公園の木のしたで、私は目を閉じた。私の大切な人たちと、私の知らない人たちのことを想った。だれも泣いていませんように、傷ついていませんように。私はひとり願っていた。
6/22/2024, 10:31:44 AM