いつの間にだろう。いつの間に俺は透明な涙を流していたのだろう。誰にも見えない、自分にすら見つけられない透明な涙を。「ずっと泣いてんじゃん、お前」最初言われたときは、こいつ何言ってんだくらいにしか思わなかった。思わなかったのに。自分に対してですら無意識のうちに隠していた涙を見つけて、すくいあげてくれたのは紛れもなくきみだった。透明な涙 #167
1/16/2025, 1:30:34 PM