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太陽みたいに眩しい笑顔の子。
 私と同じ性なのに格好良い雰囲気を持ち、そして会うと抱き締めてくれる。
今日だって私から手を広げたら優しく抱擁してくれたし、額に口付けまで落としてくれた。
私には勿体無い女の子。
名前も顔も知らないけれど、中学生の時に出会った初恋の人に似ているのだと思う。
彼女も眩しい笑顔とその性格でいつも私を照らしてくれていた。運動神経も抜群で、お勉強も出来て。私とは真反対のポジティブさを持った、そんな女の子。
 記憶とは嫌味にも儚く消えてしまうもので、中学生だったその子の名前すらも覚えていない。人が一番に忘れてしまうのは声だと言うが、私は今でもはっきりと覚えている。またあの人懐っこい顔で私の名前を呼んでくれたら良いのに。

……それを叶えてくれたのが夢だった。もう、自分でもわかっていたんだ。あの瞬間は夢で、そんな都合の良いことは存在しなくって。でも、私の名前を呼びながら額に口付けを落としてくれた記憶は鮮明に残っている。大好きよ、大好き。

1/24/2024, 2:22:49 AM