名無しの創作ノート

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届かぬ想い
一目惚れだった、どうにか私の手元に持っていきたくなるほどの衝撃で。
あなたのそのキラキラとした瞳が、柔らかな頬が、とても魅力的で。
どうにか自分のものにしたかった。
でもずっとあなたを見ていたら色んな人に囲まれた貴方は1人の時よりも美しくて、手を伸ばすことすら出来なかった。
いや、出来なくなっていた。
こんなにも今貴方は私の近くにいて、手を握って声を掛けることすら出来るのに。
貴方のその瞳の美しさを失うのがとても怖くて、哀しくて。
そっと送り返した。
さようなら、またいつか会いましょう。
「患者が意識を戻したぞ!」
「早く先生を!」
「まさか、奇跡だ!こんな事があるなんて!嗚呼、神様!」
私の愛しい人。

4/15/2022, 3:33:16 PM