誰よりも愛していた。でもそれは、僕の勘違いだったみたいだ。知らない男の前で幸せそうに笑う君。初めから可能性なんて、ほんの少しもありはしなかったのだと気づいた。踵を返そうとした僕を呼び止めたのは、僕の一番の友人だった。「失恋したばっかりの君に、こんなこと言いたくないけど」誰よりも愛してます。だから私を選んでくれませんか。側の店のショーウィンドウにはぽかんと口を開けた僕の顔が映っていた。
2/17/2023, 9:59:11 AM