「ひらり」
ひらり、ひらり、少しずつ落ちていく
桜の木から桜が落ちて行く
今日は卒業式だ
そしてこの校舎を見るのも、入るのも
今日で最後。
今日は元彼に復縁をお願いされ、
返事を返す時だ。
桜の木の下、元彼と私、2人だけの空間
「あの、返事は、、、」
「ごめんなさい、確かに貴方の事がまだ好きです。でも私が貴方の事を愛せる自信が無いのです。」
「ごめんなさい、気持ちは受け取れないです。」
彼は何故か笑っていて、でも少し悲しそうで
気持ちが分からない顔をしていたと思います。
「、まだ好きならチャンスはあるよね、」
「、、、へ、?」
まぁマヌケな声をしていたと思います。
「じゃあさ、_____してよ」
「、いいよ」
「じゃあまた」 「うん、また」
あれから数年が経ち、私は社会人になりました。
あれから彼とは会っていません。
私は桜の下で桜の花が落ちていくのを見ていました。
、ふと、目線をあげると、彼がいました。
数年振りの彼は余程変わってはいませんでした。
「数年振りだね」 「そうだね、約束覚えてる?」
「覚えてるよ」「笑、じゃあ約束の」
「僕とまた付き合ってくれませんか」
「笑、喜んで」
その時、風で桜が揺れ素敵な桜の花が
ひらり、ひらりと落ちて来ました。
桜はこの約束を果たすとわかっていたのかも
しれませんね、笑
3/3/2025, 2:19:13 PM