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「羅針盤」

かの昔
羅針盤を握りしめ
果てなき紺碧の大海原へ
楽園を目指す者たちがいた

平穏な大陸を離れ
水平線の彼方を目指し
未知なる憧れの地を夢見る

蜃気楼のように遠く揺らめき
消えていく楽園は
追いかければ追いかけるほど
遠ざかって行く影のように
掴めない

それでも人々は
決して諦めることなく
昼も夜も果てない海を彷徨い
航海し続けるだろう

心の中にある羅針盤の
小さな針が示す先へと

1/21/2025, 11:43:23 AM