常夏の楽園という言葉があるけれど、常冬という言葉は無い。楽園というと、南国のイメージがあるのは何故だろう? もこもこの半纏を着て、コタツでぬくぬくうとうとして、手を伸ばせば届くところにポットとコーヒーとお菓子があって、時々みかんの差入れがあって、そこで一日中本を読めたら、私にとってはそここそが楽園だ。長い旅などしなくても、功徳を積むために修行などしなくても、楽園はすぐそこにある。要は気の持ちようなのだ。END「楽園」
4/30/2024, 2:46:47 PM