子どもの頃、自宅裏の裏山に1本の斜めに生えた登りやすい木があった。
他の木の枝と重なり合う部分に折った枝を何本も重ね屋根を作る。
父親の工具置き場から程よいロープを取ってきて、一番太い枝に括りつけ、瞬時に降りられるようにした。
ソファ件ベッドは、中腹の二股の部分にばぁちゃん家から、毛布をくすねて来て敷いた。
酒を飲んで暴れる父親から逃げる為の俺の安全地帯。ここにいる時は自由を感じられた。
我が子の学校から、一斉メールで連絡が入る。
子ども達だけで海や山に行ってはいけません。
公園でボールを蹴ってはいけません。
下校後、学校に入ってはいけません。
勉強の時以外は、スマートフォンを触っている。
我が子の秘密基地は、スマートフォンの中にあるようだ。
昔も今も、大人が作り出す環境に左右される。
題:子どもの頃は
6/23/2024, 7:17:51 PM