なきむしぼうや

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春、夏、秋、冬。
春、夏、秋、冬。
何度も何度も四季を超えて。
冷たくてアルコールのような汗を燃料にして。
走って。走って。走って。
ついたのは、一つの花瓶。
私がただ愛した、たった一つの花束。
その花束に触れて、愛を吸って。
軽くなった足取りで、小さな旅は終わりを告げた。


たった一つの愛するべき物が、人があるなら。
私はなんだってできる―

1/31/2024, 2:27:18 PM