いとだま

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夜の衣を返す


 太陽がぽとり落ちて、月光が夜を知らせる

 お風呂と歯磨きを済ませた私が部屋に一人

 青白い色の月光が自室へと滑り込んでいて

 私はふと、寝間着をゆっくり裏返してみる

 あの人に会えますように、と枕にねがって

 夜の衣を返し、夜の布団へともぐっていく

 夢は見るかしら、いえ、見るのでしょうね

 だんだんと、眠気が体を満たしていって、

 意識がすうっと、薄れていく。あ、消えた

8/23/2023, 3:00:36 AM