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幸せとは

「今日で一週間か....」私は、溜息を吐きながら カレンダーの日にちを黒で塗りつぶして行く

「どこで何やってんだか~」 呆れながら
私は、放浪癖のある恋人の顔を思い浮かべる。

「馬鹿...」私はクッションに顔を埋め
此処に居ない あいつを罵倒する。

(今日が何の日かあいつ分かってんのかなぁ~)

今日は私の.... その時
ピンポーンと玄関チャイムが鳴る

誰だろうと 私は、何の気なしに玄関に
向かい 扉を開ける。
すると... 「ハッピーバースデー
誕生日おめでとう!」

大きな花束を持ったあいつが立って居た。

「いやあ~びっくりしたでしょう 
サプライズ成功かなあ!」

何の悪気も無く 緩い笑顔を浮かべる
あいつの胸に飛び込み 「馬鹿...」と呟く

私のそんな姿を見て あいつは苦笑して
「ただいま!」なんて当たり前の様に
言うから 私は涙が出て 腹立たしい
気持ちも少しあったのに それを水に
流して 忘れる位 全てどうでも良くなった。

貴方が出て行ってしまうのは仕方ない
そんな真っ直ぐ前を見てどんどん突き進んで行く貴方を好きになったんだから...


だけど一つだけ約束してくれた
二人の大切な日には必ず帰って来て
側に居るから....

その約束だけは、絶対に守ってくれる
貴方が好き

幸せを運んで来てくれる貴方がどうしようも無く好きなんだ!!

1/5/2024, 2:29:27 AM