秋、
気づかないうちに感じられる肌寒さに、
ある日突然実感する。
そして、
その寒さに寂しさと孤独を抱えながら、
今日も生きていく。
色気ないモノクロな人生は、
いつまで経っても変わりはしないと、
分かっていた。
なのに、、、
僕は何かに期待しているかのように、
朝日に少し高鳴る気持ちで、
秋を感じた。
誰もいないことも、無意味なことも、
諦めなければならないことも、
覚悟はしていた、、、
つもりだった。
だけどある朝、
そんな覚悟が、
必要ないと悟った。
全部がどうでもいいと思えた。
一方的な感情に、
あるかもしれないと期待した僕に、
間違いじゃなかったと言える日が、
やっときた。
そして、
少しは色づいたと、
青く冷たい空に、
その先を語った。
あの子は、
毎年秋に、
現れた。
来年からは、
ずっと僕の、
そばにいた。
9/21/2022, 10:58:57 AM