涙の理由:
「人生は一回きりだから」って言葉、あるでしょ。アタシね、アレが大っ嫌いなの。
それを頭に置いてやれ大事な人には会いたいときに会いに行けとか、愛情や感謝は感じたとき伝えておけとか、バッカじゃないのって。
そんなの、できるならいつだってそのとおりやりたいに決まってるのよ。それでも大人になっちゃったら色んなことがついて回って、それどころじゃないときだってあるじゃない。
「こんなに大事なことを言うに事欠いてそれどころじゃないだって!?」なんて野暮なのはよしてね。大事なのは百も承知で、それでもどうしようもないことがあるって話よ。
言うが易しってよく言ったモンよね。天秤にかけられない大切ってたくさんあるから、とんでもない選択を迫られることもある。そのときその言葉に則って乗り越えられるって言い切れる?アタシは自信ないわ。
でもだからこそ、自分の気持ちは大事にしなきゃいけないって思うの。きっとこの言葉も元々はそういうことを言いたかったのかもね。
会いたいときに会いに行けなくても、その人を想う気持ちを大事になさい。
伝えたいと思い立った瞬間には伝えられなくても、その気持ちに沿った言葉や行動を選びなさい。
そう思い直したら、ちょっとは現実的な気がしてくるのよ。
そう思えたときから、アタシもここまでの選択を悔いないって決められた。友達と思ってたヤツがいなくなったり、親に泣かれたりしても、どんな風になってもこれが自分なんだってね。
ホラ涙拭きなさいな。ついさっきちょっと落ち着いた風だったのに、またぶり返しちゃったの?エェ?違うの?じゃあなんでそんな泣いてんのよ~!
9/27/2025, 9:07:18 PM