漣 蓮斗 中間で更新遅め

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テーマ 私の日記帳

一つのページに線が引かれた。その線はまっすぐに引かれた。

「お泊りだぁ!」
「はしゃぎ過ぎんなよ〜」
あいつと泊まりで遊んだとき。

「バトンを絶対に繋げよ!」
「うん!」
アイツと運動会で一緒に走ったとき。

「卒業だぁ」
「楽しかったな」
「そうだね!」
桜の舞い散ったあの卒業式のとき。

「暇だから話そ!」
「いいよ」
「前ねーーーーーーーー」
あいつと久しぶりに電話をしたとき。


「...は」
あいつが居なくなったとき。



スベテが僕という人間に記憶が残っている。消そうと思っても消しゴムなんか役に立たない。


この記憶を持っている僕はこのまま、生きるしかないんだ。
僕こそが、僕の日記だ。

おわり

ー 作者から ー
昨日言いました、欲しいと思うので解説します。僕は欲しいです。


ー 解説 ー

「一つのページに線が引かれた。その線はまっすぐに引かれた。」
という最初の文の"線"は生命線的なので、このストーリーに出てくる少年少女が生きてきた記憶です。

で、「◯◯のとき」みたいに描かれている部分はその時系列の思い出です。

で、「スベテが僕という人間に記憶が残っている。消そうと思っても消しゴムなんか役に立たない。」
という所で、「消しゴムなんか役に立たない」という部分は僕の記憶から消そうと思ってもあいつとの記憶がたくさんあり、忘れることができない様子が描かれています。

「僕こそが、僕の日記だ。」
というのはさっき言った記憶が僕の頭に残っているから僕自身が日記みたい。っていう言葉のあやですね。

ここまで見てくれてありがとうね。

8/26/2024, 10:37:24 AM