渚雅

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まるで小さな聖域のようだと、そんな感想を漏らせば、まるで厨二病だときっと笑われるのだろうけれど。

広い敷地内の中いくつか点在するその樹木が嫌いじゃなかった。猛暑の日照りの中、木漏れ日の下、柔らかな風が肌を撫でては微かな緑の香を鼻孔へと届けてくる。深く息を吸い込めば



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テーマ;揺れる木陰

7/18/2025, 9:38:26 AM