口元に血が滲んだ横顔。
痛そうに腫れ上がった頬。
記憶の中の君はいつだってズタボロだ。
君と出会ったのはそう、こんな雨の日だった。
公園の軒下で雨宿りをしていたところにずぶ濡れの君が歩いてきて。最初は随分と警戒もしたし、不審者かとすら思った。だって濡れてるのに走りもしないんだもの。
それでも近づいてくる君が隣のクラスのちょっとした有名人だと知って、肩の力を抜いたよ。だって君のことはよく知らないし、自分が知らないということは君もまた知らないのは同じなのだから。
ただ少しの時間、同じ軒下で雨宿りをするだけ。
たったそれだけの時間だった。
そんなことが数回あったとき、その日はあまりにも君がズタボロで。制服はところどころ破けているし、口元からは出血、目や頬は腫れ上がって、骨が折れてるんじゃないかと少しだけ心配もした。
自分たちはそれからの付き合いだね。
あれからいろんなことがあって、共に過ごした時間を振り返るには時間が足りなくて、だから今日はこの言葉を君に送ります。
君があの瞬間、あの日々を生きていてくれてよかった。
今日こうして、沢山の人たちが君の晴れ姿をお祝いしていることを、何故だが自分まで嬉しく思っています。
君が辛くても苦しくてもしんどくても、ただ、ただなんとなく生きてきただけの時間でも、その時間は今に生きていて、あのときの君も今を生きていると思うから、あのときの君にお礼を言わせてください。ありがとう。
そして、この瞬間にこうして立ち会えていることを誇りに思います。
本当に、心からおめでとう。
今までの君が、これからの君が、幸せ溢れる時間を、瞬間を過ごせることを祈って、この言葉で締め括りたいと思います。
末永くお幸せに、
" big love! "
4/22/2025, 5:13:47 PM