さようならの五文字が、心を酷く揺さぶるのです。たったの五文字。随分と前に送られてきたそのメールを、私は未だに開けていませんでした。開けてしまえば、全部終わってしまう気がして。いやいや、もう既に終わっているけれど。それでも私は、一歩踏み出すことを躊躇っていました。もしかしたら、すぐに踏み出せていれば、向き合っていれば、何か変わっていたのでしょうか。未読の証は、臆病で怠惰な私の、現実逃避の証でもあるのです。『開けないLINE』
9/1/2024, 10:54:46 PM