私とあなただけの時間が幾つもあった。私しか知らないあなたのまなざしと、あなたしか知らない私の紡ぐ言葉があった。幾つもあった。あの日もあった。交わらない視線があった。肩を並べて歩く道と、手と手の隙間と、心と心の溝があった。明けない冬の夜の乾いた風が通り抜けた、私とあなたの間にだけ吹いた。私はあなたとの糸をそっと切った。あなたはまだ気づいていないかもしれない、私とあなただけが知っている、私とあなたを繋ぐ糸を解いて、道は既に閉ざされている。2人だけの道は。
5/3/2026, 2:12:04 PM