「大きな栗の木の下でー
あーなーたーとーわーたーしー」
「やめて下さいセクハラで訴えますよ!」
「その東京事変脳、そっくりお返ししますチェスナットツリーは由緒正しい海外の童謡ですなんでも下ネタで盛り上がるロッカーと一緒にしないで下さい。」
深夜のコンビニ、奇跡的にワンオペではない2人組、素子とマリコは次々に消えていくアイスクリームを補充している。
次々に消えていく理由はエルニーニョによって異常気象が観測され、熱帯夜が続いているからだ。令和組の皆さん、考えて見てください。11月ですよ?(肩をすくめ、手のひらを上にするジェスチャー)
私は堅実組の世代です。え、堅実組をご存じない、これだから令和世代はゆるい。
令和にはまだ緑とか牛とかいたんですもんねえ(そっとジト目で煽るジェスチャー)
これから30年後、堅実という年号が来ます。その頃には異常気象と疫病とあとなんかありとあらゆる、天使大発生以外のありとあらゆる災害が起きます。当然人口は減ります。堅実組の我々はあらゆるAIを駆使して同性間だろうが歳を取ろうが遺伝子の組み合わせで子供を作れる環境を整備しました。そして素子とマリコの間に生まれたのが、そう、この私。
私がタイムマシンを作り、素子とマリコに農業を勧める話はまたいずれお話しましょう…
(そっとタイムラインにアイスクリームを流す1人の青年、静かにフェイドアウトする)
11/7/2023, 2:19:13 PM