月海月

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「休憩にしようか」
そう言って彼は席を立つと、こじんまりとした給湯室に向かい
お湯を沸かし始める。
「そういえば、誰かが置いてったんだよね」
お湯を沸かす彼の脇の棚から焼き菓子を出すと
「なら、紅茶にしようか」
給湯室には似つかわしくない二脚のティーセットを取り出す彼に思わず苦笑を洩らす。
「2人だけだし、特別に」
手に持たれている“イイ茶葉”と彼の言葉に少しの照れを浮かばせてはにかんだ。

#ティーカップ

11/11/2025, 2:01:08 PM