僕と一緒に
「僕と一緒にいこう」
「無理だよ」
私は貴方の優しさを踏みにじることしかできない
一緒にいたってわかりあえない
どっちも頑固で譲らない
永遠の平行線
それが貴方と私だ
「お前は、僕を独りにするのか」
「貴方ならどこでだって受け入れられるでしょ」
誰とでも仲良くできるし誰とでも笑いあえる
私とは違って人の中で生きていける
いや、人の中でしか生きていけない
さみしがりやだもん
「私は独りで生きていける」
偽りなき本音だ
必要なものは全部自分で作れる
人なんぞと関わりたくもない
「だからここでお別れ」
さようなら世界でただ一人の同類
君のさみしさが埋まる日を願っている
「 」
彼の最後の言葉は風にかき消され私には届かなかった
【君さえいればそれでよかったのに】
9/23/2025, 3:06:26 PM