「寝坊した!最悪…!」
「それなら僕が車で送るよ。朝から君とドライブ、しかもギリギリまで一緒にいられるなんてラッキーだな。」
「他の人のカバーで残業…最悪……疲れた……」
「お疲れ様。大変だったね、準備はしてるからゆっくりお風呂入ってきな。でもまぁ、君なら仕事も確実にこなしてフォローまでちゃんとしてくれるって評価されてるんだね。出来ない人にはそもそも頼まないし。」
「最悪だ…今日は何一ついいことなかった…」
「あらら、そういう日もあるよなぁ。うーん、それなら、ちょっと夜のお散歩行こう。コンビニで食べたいスイーツとかお菓子とか買って、一日の終わりに贅沢しよ。僕も君とデートができるなら嬉しいし。」
「も〜…プロポーズの返事は笑顔って決めてたのに、こんな顔見せたくなかった…最悪、ぼろぼろすぎる…」
「ふふ、僕はこんなに泣くほど喜んでくれたのが嬉しいよ。これからも、一緒に幸せを見つけていこう。」
私にとっての"最悪"を、柔らかく包み込んで吹き飛ばしてくれる君と一緒なら、この先何があっても怖くないよ。
『最悪』
#.3
6/7/2024, 2:08:46 AM