君と見た虹
大雨を耐え抜いたご褒美のように
雨が上がったあとに綺麗な虹がくっきりと現れた。
僕は息をすることを忘れるくらい、その綺麗で大きな虹に見惚れた。
隣の街からどこまでこの虹の橋が架かっているのだろう。
僕は一人で虹を見ていた。
僕は一人で虹を見れて良かったと思った。
この虹を見て感じたことやものは全部自分のもので、
他人の肯定も否定も共感も全部いらない。
理想的な状況だった。
ただ僕のこの感情はあまりにも汚く
この虹と大きな対比があった。
僕は綺麗で大きな虹に見惚れつつも
ふと、現実に戻り
すぅーと息を吸い込んだ。
2/23/2025, 7:29:27 AM