「誰かしら?」
今日も変わらず、穏やかで平和。
これもあの方が作った機械の少年のお陰。
こんな時間が死ぬまで続くのは、とても幸せ。
鳥籠に守られて、私は美しく生きる。自由に生きる。
そんなある日、誰かがこの世界に来た。
誰かしら?
私にお客さんはいないはずなのに。
そんなことを考えながら、私はそっと戸を開けた。
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎……?」
聞こえるのは懐かしい声。
ずっと会いたかったひとの、懐かしいあの声。
「博士……?」「あぁ、そうだよ。久しぶりだね。」
「ずっと逢いたかった……!私はずっと寂しくて、あなたに逢いたくて逢いたくて仕方なかった!」
「でも、あなたは本当に博士なの?あなたは亡くなったはずでしょう?」「私のことを亡霊だと思っているのかい?」「……あなたに逢えるのは嬉しいけれど、でも……。」
「……とても信じられないの。あなたは私の名を知っているから、あなたは偽物ではない。それならこれは夢?」
「夢じゃないよ。私は本物だ。」
「君が心配で会いに来たんだよ。」「本当に……?」「ああ。」
「せっかくだから、少し話をしようか。」「ええ、喜んで!」
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へへっ、お互いが嬉しそうでよかったよ。
提案した甲斐があった!
さて、ボクは仕事の続きをしようか。
3/3/2025, 10:08:50 AM