夜兎

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無邪気に笑う姿が、眩しすぎた。
悲惨な過去を背負いながら、弱音を吐かずに笑っている。
暗闇の中を彷徨う俺にはそんな強さはなく、
胸が焼け付くほど妬ましくもあった。

僕が、柵に雁字搦めにされ身動きがとれない中でも
君は自由だった。
余分な重荷を背負うことなく、自分の人生を謳歌する。

そんな君の姿を見ながら、
嫉妬と羨望が胸の中で渦を巻き身を蝕む。

すべてのものから、自由になりたい。
君からも解放されたい。

もう苦しみたくないんだ。





7/31/2025, 12:03:53 PM